cTrader/cBotの開発部屋

Mr. Robo Traderの開発ブログ


EAM2020 特定のEAだけを停止する方法

Emergency Close

EAM2020のすべての注文を取り消したい場合は、MT4のターミナルウインドウやスマホのMT4アプリから注文をすべて取り消せばよいのですが、プロファイルの変更やEAの不調で特定のEAだけを停止したい場合があります。

 

EAM2020は、EAごとにステルス機能やペンディング(待機注文)機能を使用していますので、EAを停止しただけでは注文は消えません。そのとき便利なのがEAMの「Emergency Close」機能です。

 

停止したいEAのエキスパート画面を開いて「パラメーターの入力」画面から「Emergency Close」の設定に行きます。通常「false」に設定されていますので、「true」に変更したら「OK」を押します。

 

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Emergency Close


チャートの上側にEmergency Closeの表示が出るのを確認してから、再び「エキスパート」→「設定」をクリックして、「全般」の「自動売買を許可する」のチェックを外しておきます。しかし「EmergencyClose」が「true」のままだとEAの自動売買を再開しても注文がなければ動作しませんので、再び「パラメーターの入力」画面を開いて「EmergencyClose」を「false」に設定してから「OK」ボタンを押します。

 

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特定EAの自動売買停止

 

これで特定のEAだけを停止することができます。

 

EAM2020ポートフォリオ・アップデートのお知らせ

EAM2020の運用を始めてからあまり成績がよくない。始めてまだ1週間程度のため何とも言えないのですが、もう少し成績を上げる方法はないのだろうか。そこでEAM2020のプロトタイプ(試作品)と比較しながら検証してみました。

ワースト3の除去

左の図はEAM2020のプロトタイプのリアルテスト結果です。ロジックやポートフォリオはEAM2020とまったく同じです。図中の赤点線はそれより右側がEAM2020の運用期間と重なっています。右の図がEAM2020の状況です。ブローカーはどちらも同じ業者の口座を使用しています。EAM2020の運用を始めたころからどちらも右肩下がりになっているのがよく分かりますね。

 

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EAM35本の場合


EAのトレンドを見極めるためには最低でも3か月以上リアルテストが必要といわれており、まだなんとも言えないのですが、もう少し改善する方法はないかということで、35本のEAの中からワースト3を選んでBTのウォークフォワード(W.F)を調べてみました。その結果が次の図です。35本のEAのワースト3でもこの程度のドローダウンです。まだトレンド転換しているとは言い難いですね。残りの32本のEAはこれより良いということです。

 

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ワースト3のBTウォークフォワード

 

このワースト3を取り除いたときのEAMのリアルトレード結果を下図に示します。この3本を取り除くだけでも一応プラ転するのが分かりました。

 

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EAM32本の場合

 

ベスト15の選別

もう少し改善する方法はないのだろうかということで、今度は、EA35本中ベスト15を抜き出してみました。わずか1週間程度のEAMから抜き出すのは危険過ぎるのでプロトタイプからサンプリングしてみました。EAM2020の運用を開始した時期からはほとんど変化していませんが、それでも、ワースト3を取り除いた時よりは改善することが分かりました。今は全体的にEAの成績が良くない時期ですが、それでもプロトタイプのベスト15は、月間20%以上の利益を稼ぎ出していたことになります。これぐらいの利益が毎月続くようなら申し分ないですね。

 

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EAM15本の場合


ということで、EAMのポートフォリオも2つに分けて、一つは上位15位までで定期的に入れ替えるアクチブ型のEAMプロファイルを用意し、もうひとつは32本(ときどきアップデートします)のインデックス型ベンチマーク用のEAMプロファイルを用意することにしました。どちらを選ぶかは、みなさんのお好み次第ということになります。両方とも使うことも可能です。その場合は新たに追加口座を開設する必要があります。

 

このように、「EAM2020」は利用者のポートフォリオ配分次第で成績を上げることができ、従来のような単体EAで寿命が尽きて終わりということはないのです。そういう意味では「EAM2020」は誰もが追い求めて来た「聖杯」なのかもしれませんね。

 

 


 「EAM2020」無償配布再開のお知らせ

「EAM2020」無償配布プロジェクトを再開致します!!

 

すでに配布している方もおられますので、ここに新しいEAMプロファイルがダウンロードできるようにしておきます。アクチブ型のEAMプロファイル名は、「EAM_Profiles_Activexxxxxx」です。xxxxxxは日付型のバージョン番号です。アップデートを頻繁に行うのでブログからのダウンロードだけにしたいと思います。EAM2020の利用者の方はブログをときどき確認するようにしてください。

 

一方のインデックス型のEAMプロファイルの名前は従来通り「EAM_Profiles_xxxxxx」となります。送付されたバージョン番号より新しくなっていたらこちらからダウンロードしてください。現在は、「EAM_Profiles_Active191103」と「EAM_Profiles_191103」です。

 

EAM_Profiles_Active EAM_Profiles
EAM_Profiles_Active EAM_Profiles
 EAM_Profiles_Active191103      EAM_Profiles_191103     

 

※Myfxbookは、追加口座の都合により当面ベンチマーク用の「インデックス型」をベースに運用致します。ご参考にしてください。

※Myfxbookは、利用しなくなった古い口座を転用しているものもありますのでご理解をお願いします。

よろしくお願いします。

AWSクラウド無料枠でVPSを利用する方法(その3)

MT4の導入方法

今回はAWS VPS上にMT4を実際に導入して、「EAM2020」をセットアップする方法について説明します。初心者の方にも分かりやすく説明しますので、すでにMT4を使っている方は適当に読み飛ばしてください。今回でこのシリーズは終わりです。

 

MT4のsetupファイルは、AWSとローカルPCのドライブが繋がっていますので、エクスプローラーを使って、ローカルPCからデータ転送を行います。このとき配布された「EAM2020.exe」ファイルと「EAM_Profiles_xxxxxx」フォルダも一緒にAWS上に転送しておきます。

 

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MT4のsetupファイルをダブルクリックすると左図のようなセットアップ画面が表示されますので、最初に「設定」ボタンを押します。中央のインストールフォルダ入力とプログラムグループ入力画面が表示されます。この入力欄を右図のように書き換えておきます。インストールフォルダ入力欄は、¥Program Files (x86)を消して直接Cドライブにインストールするようにします。ファイル名は今後複数のMT4プラットフォームを導入するために適当に添え字をつけておきます。プログラムグループ名も同じファイル名に変えておきます。ショートカットが作成された時も、このファイル名に書き換えます。

 

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設定入力欄を書き換えたら、「次へ」のボタンを押します。ブローカーのサーバー名を選択したら、最後にアカウントタイプの選択画面が表示されますので、「既存のアカウント」を選択して、自分の「口座名」と「パスワード」を入力します。しばらくするとAWS上にMT4の初期画面が表示されます。ブローカーサーバーと回線の接続を確認するために、右下の回線接続マークをクリックすると接続しているサーバーとping回線速度が表示されます。無料枠の低スペックAWS VPSにもかかわらず、ping回線速度は1ミリ秒台という高速な値を示しています。

 

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これで、AWSクラウドの無料枠を利用したVPS上にMT4プラットフォームを導入することが出来ました。スキャルピング裁定取引のように高速トレードが必要な場合は、まずブローカーのサーバー所在地に近いVPSを選ぶことが大切ということが分かりましたね。逆にスイング等は数百ミリ秒の遅延でもトレードにさほど影響はないと思います。

 

EAM2020セットアップ方法

次に配布した「EAM2020.exe」ファイルと「EAM_Profiles_xxxxxx」フォルダの設定方法について説明します。まずMT4画面の左上にある「ファイル」をクリックして「データフォルダを開く」をクリックします。最初に出てきた画面に「profiles」フォルダがありますから、その中に「EAM_Profiles_xxxxxx」を移動します。次に「MQL4」フォルダをクリックして開きます。「Experts」フォルダが一番上にありますので、その中に「EAM2020.exe」ファイルを移動します。その下の「Files」も開いて中にファイルがないことを確認します。ファイルがあるとEAM2020は動作しません。

 

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次に①の気配値表示の通貨ペアを「EURUSD」「USDJPY」「GBPUSD」「EURJPY」だけにして、あとは非表示にして気配値表示ウインドウは閉じておきます。通貨ペアをたくさん表示しているとMT4のパフォーマンスが低下します。気配値ウインドウを閉じたら②の「ツール」→「オプション」を選択します。

 

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オプション画面が現れたら、「サーバー」、「エキスパートアドバイザ」、「音声設定」の赤枠で囲んでいる四角部分のチェックはすべて外しておきます。特にDLLの箇所にチェックが入っているとEAM2020は動作しません。「チャート」設定画面の最大バー数は、左右とも最小の「5000」にしておきます。これでメモリが大幅に節約されます。オプション設定が済んだらMT4をいったん終了します。

 

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再びMT4を起動します。「ナビゲーター」ウィンドウのエキスパートアドバイザーに「EAM2020」がセットされていることを確認したら、一番上の「ファイル」→「チャートの組表示」を開きます。先ほど移動した「EAM_Profiles_xxxxxx」が表示されているので、そこをクリックします。

 

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35本分のEAに相当する「EAM2020」のレイアウト画面が現れましたね。EAM2020のEAがすべてイニシャライズされたら、①最上段の「ウインドウ整列」アイコンをクリックして自分のMT4のサイズに合わせて再整列します。ウインドウの整列が終わったら、再び最上段の「ファイル」→「チャートの組表示」を開きます。次に「名前を付けて保存…」を選択すると、②チャートの組表示保存画面が表示されますので、適当な名前を付けて保存してください。

 

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「チャートの組表示」を保存したら、忘れずに「読み取り専用」にしておく必要があります。読み取り専用にしておかないと、MT4を再起動したときにEAが消えたり、パラメータが消えるバグがあるためです。MT4の上段「ファイル」をクリックして、再び「データフォルダを開く」をクリック、データフォルダが表示されたら「Profiles」フォルダを開きます。先ほど保存した組表示フォルダがありますので、そのフォルダを右クリックします。図のようなプロパティー画面が表示されたら、「読み取り専用」にチェックを入れて「OK」を押します。次の画面で「変更をこのフォルダ、サブフォルダ、ファイルに適用」を選択して「OK」を押します。

 

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再度チャートの組表示を書き換えたい場合は、先にデータフォルダを開いて、チャートの組表示フォルダの「読み取り専用」のチェックを外してから書き換えて保存する必要があります。保存したら毎回「読み取り専用」にする習慣が必要です。この操作を忘れると、MT4を再起動した時に正常に動作しない場合があります。

 
以上でこのシリーズは終わりです。「EAM2020」の運用に活用して頂ければ幸いです。
お疲れさまでした。

AWSクラウド無料枠でVPSを利用する方法(その2)

海外VPSの日本語設定方法

今回はAWS VPSの日本語環境に変更する方法を説明します。海外VPS共通の問題ですが、ローカルPCが日本語で海外VPSが英語版Windowsのままだと下記のような問題が生じることが分かっています。

  • 日本語の一部が文字化けする
  • 日本語キーボードだと入力できない場合がある
  • ローカル時間とUTC時間で記録時間が異なる

以上の問題を解決するため、AWS VPSも日本語Windows環境に変換することにします。Windows画面左下のSTARTメニューをクリックして、歯車マークをクリックすると下図のような「Setting」画面が表示されますので「Time & Language」を選択してください。

※最近のAWS Windows 2019は日本語化できないという報告があります。Windows 2016を選択したら日本語化できたとのことです。

 

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Setting画面が出たら左メニューの「Language」をクリック、「+」マークの「Add a Language」をクリックして「日本語」を選択するとダウンロードが始まります。しばらくしてダウンロードが完了したら、日本語がDefault Languageになっていることを確認して左下のSTARTメニューから電源マークの「Restart」を選択して再起動します。

 

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再起動後は日本語になっていますので、再び設定画面から「時刻と言語」を選択して、「日付と時刻」の画面でタイムゾーンを「大阪、札幌、東京」にします。

 

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次に、左メニューから再び「言語」を選択して、画面右上の「管理用の言語の設定」をクリックします。「地域」画面が表示されるので下の「システムロケールの変更」をクリックします。

 

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「地域の設定」画面が表示されたら、現在のシステムロケールを「日本語(日本)」にします。「OK」ボタンを押すと、「今すぐ再起動」画面が出ますので再起動を押します。再起動後は、文字化けは消えています。時間は日本時間です。

 

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MT4のパフォーマンス向上

次にMT4のパフォーマンスを向上してみます。スタートメニューから「コントロールパネル」を立ち上げます。「システムとセキュリティー」画面を選択して、システムの「RAMの量とプロセッサの速度の表示」をクリックします。

 

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次のような画面が表示されたら、左メニューの「システムの詳細設定」を選択します。

 

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「詳細設定」画面が表示されたら、パフォーマンスの「設定」を押します。「視覚効果」画面で「パフォーマンスを優先する」を選択します。文字フォントやウインドーの影が無くなって視覚効果は大変悪くなりますが、MT4のパフォーマンスは上がります。
次に、「詳細設定」画面を開いて、プロセッサのスケジュールで「プログラム」を選択します。バックグラウンドサービスよりもMT4の処理が優先されます。

 

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仮想メモリは最適化されていると思いますのでここでは触りません。1GBのフィジカルメモリを超える部分やキャッシュメモリは、SSDが594MB分の仮想メモリを提供してくれます。HDDと比べると高速処理ですので、ここで初めてSSDの効果が発揮されます。これでMT4のパフォーマンスが最大限発揮できるようになりました。
お疲れさまでした。

AWSクラウド無料枠でVPSを利用する方法

既にVPSを利用している人は問題ありませんが、まだVPS契約をしていない人は、EAM2020のために新たにVPS契約をするのは不安という方もおられると思います。アマゾンAWSクラウド無料利用枠が使えれば、1年間無料でVPSが使えます。しかし、アマゾンAWSは、いきなりインスタンスとか聞きなれない専門用語が出てきてある程度IT分野の知識がないと初心者ではなかなか入りづらいと思います。

 

今回は、アマゾンAWSクラウド無料枠の利用方法について説明します。IT業界のオブジェクト指向化で、クラス(概念)とインスタンス(実体)という抽象的な言葉が普及して、専門用語がますます分かりづらくなっているのが現状です。一般人は、VPSクラウドレンタルサーバー/ストレージ、インスタンス=サーバー/ストレージ機種本体と覚えておけば問題ないと思います。

 

AWSアカウントの作成

1年間無料のAWSクラウド無料枠を利用するためには、まずAWSアカウントを作成する必要があります。メールアドレスとクレジットカードの登録が必要になります。ここで注意しておきたいのは、1年間無料となるのは、インスタンスを始めた日ではなく、アカウントを作成した日から12か月間ということです。この期間を過ぎると通常価格で自動的に課金されます。AWSアカウントはメールアドレスがルートアカウントとして登録されるので、もう一台無料枠のVPSを開設したい場合は新しいメールアドレス(Gmail等)で新規登録することも可能です。サポートプランはベーシック(無料)、PIN番号の確認は電話番号の最初の「0」をとってハイフン無しの数字、電話がかかってきたらPIN番号入力で完了です。無料期間だけAWSを利用して、無料期間が終わったら別の格安VPSに移行したい人は無料期間内にインスタンスの削除とアカウントの解約を忘れずに行っておく必要があります。

 

アカウント作成の流れと無料利用枠の詳細
・AWS アカウント作成の流れ
・AWSクラウド無料利用枠

 

AWS EC2インスタンスの作成

12か月間無料と言っても、すべての機種が無料になるわけではありません。指定されたインスタンスだけが、従量課金制で750時間/月以内であれば無料、750時間を超過した分は無料期間中でも課金されます。1台のインスタンスだけなら、1か月間24時間稼働しても課金されることはありませんが、複数のインスタンスを同時に走らせているとその合計時間が課金対象となりますので注意が必要です。

 

FX自動売買取引でこの条件に見合うインスタンスは、EC2 Windows t2.micro (1vCPU, 1GBRAM, EBSのみ)の一択になります。その他のオプションは必要ありません。Windows OSは無料利用枠の中から好きなものが選べます。Windows OS付きのVPSで無料というのは大変ありがたいですね。さすがAmazonさんです。

 

アカウントを作成したら、コンソールにサインインして、登録したメールアドレスとパスワードを入力すると、AWSマネジメントコンソール画面が表示されます。一番上の「サービス」をクリック→「コンピューティング」と進んで、画面左上にある「EC2」を選択します。

 

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インスタンスの作成画面が表示されたら、右上の①リージョン(サーバー所在地)を選択します。ブローカーのMT4サーバーが東京/香港にあれば東京、NYにあればオハイオ、LDにあればロンドンを選びます。私はロンドンのVPSが無かったのでロンドンを選択しました。リージョンの選択が済んだら、②インスタンスの作成をクリックします。

 

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ここで無料利用枠のWindows OSを選びます。私は、「Windows 2019 Base with Containers (64bit)」を選びました。ContainerはAWSの独自技術です。

※最近のAWS Windows 2019は、日本語版が無いとのことです。Windows 2016を選択したら日本語化できたという報告があります。

 

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Windows OSを選択したら、次はインスタンスタイプの選択画面になります。無料利用枠は、t2.micro (1vCPU, 1GBRAM, EBSのみ) 一択です。下の「確認と作成」ボタンをクリックします。次の画面でインスタンス作成の確認をして問題がなければ、一番下の「起動」を押して次に進みます。

 

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キーペアの作成とインスタンス作成

キーペアの作成画面が表示されたら、「新しいキーペアの作成」を選び、適当なキーペア名を記入します。ここでは「MyKey」という名前をつけました。このキーペアがPC内にないとAWSが起動しませんので、忘れずに①「キーペアのダウンロード」を押してアクセス可能な場所に保存します。キーペアを作成したら②インスタンスの作成に進みます。

 

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しばらく時間がかかりますので、いったんログアウト再度AWSアカウントから入って、左側のメニュー①「インスタンス」をクリックすると、上側に示すようなインスタンスの行が作成されています。そのインスタンスの一番右側まで移動すると、②「セキュリティーグループ」が青色で示されています。ここをクリックすると、画面の下側に、セキュリティーグループの「インバウンド」、「アウトバウンド」画面が表示されますので、それぞれの③「編集」ボタンを押します。

 

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「インバウンドルールの編集」画面では、タイプを「RDP」、ソースを「任意の場所」に設定して「保存」します。MACLinuxを使っている人は、タイプを「SSH」にします。
「アウトバウンドルールの編集」画面では、タイプを「すべてのトラフィック」、送信先を「任意の場所」に設定して「保存」します。

 

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インスタンスの接続

「セキュリティーグループ」の設定が終わったら、再び左メニューの「インスタンス」をクリックします。作成したインスタンスの行を選択して、一番上の段の「接続」ボタンを押します。


左図のようなインスタンスの接続ウインドーが表示されたら、「パスワードの取得」をクリックします。

 

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右図の画面が表示されたら、先ほど保存したキーペアの保存場所を「参照」ボタンで指定して、「パスワードの複合」をクリックします。パスワードの複合窓に下記のような情報が表示されるので、コピーして大切に保管してください。この情報が無いとAWSクラウドに接続することができません。

 

  パブリックDNSVPSのアドレス
  ユーザー名:ログインユーザー名
  パスワード:ログインパスワード

 

リモートデスクトップ接続」RDPを使ってVPSに接続するときは、この情報を使います。先ほどの「リモートデスクトップのダウンロード」からもRDPファイルをダウンロードできますが、発行元がAWSなので、自分のPCから「リモートデスクトップ接続」を開いてRDPファイルを作ります。

 

まず「全般」画面の①のコンピュータの欄に先ほどのパブリックDNSをコピーします。次に②のユーザー名の欄に先ほどユーザー名(すでに書込まれていたらそのまま)を入れます。パスワードを聞かれたら、先ほどのログインパスワードを入れます。
このままでは、まだVPSとローカルPCのデータ転送ができませんので、「ローカルリソース」の画面を開いて、一番下の「詳細」をクリックします。データ転送したいドライブにチェックを入れます。もう一度「全般」画面に戻って、一番下の「名前を付けて保存」をクリックします。

 

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これで、AWS専用のRDPが出来上がりましたので、デスクトップからいつでも接続できるようにデスクトップにRDPのショートカットを作成しておきます。これをダブルクリックすると、これまで作成してきたAWSの無料枠VPSと接続して、下図のような画面が表示されます。これで我が家にも一台、新しいVPSが加わったことになります。
お疲れさまでした。

 

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EAM2020 のマネーマネージメント

MONEY MANAGEMENTの設定方法

今回はマネーマネージメントの設定方法について説明します。

EAを動かすとき、最初に悩むのが、ロット数をどれくらいにするか決めることだと思います。

 

EAM2020では、初心者の方でも安心して使えるように独自のマネーマネージメント機能を採用しています。通常は、デフォルト設定で口座資産に応じてロット数も自動的に計算しますからロット数で悩む必要はありません。

 

そうは言っても、中身が分からなければ安心して使えないというのももっともな話しなので、マネーマネージメントの計算方法についても説明しておきます。マネーマネジメントといえば、複利計算を想像される方もおられるかもしれませんが、厳密にはリスクマネージメントによるロット数の計算です。

 

   ロット数=(口座資産*リスク%)/ストップロス/TICKVALUE

 

すなわち、マネーマネージメントによるロット数は、許容資産をストップロスの損失額で割った値になります。

 

しかし、これではストップロスの値によって毎回ロット数が変わってしまいます。EAM2020では、MM_Stopという固定パラメータを用意して、MM_Stopが1000ポイント(100pips)動いたときの許容資産からロット数を計算しています。これは大変便利で、許容リスク%の数字が、そのままレバレッジの倍率に相当するのです。すなわち、RiskPecentのパラメータを2.0に設定すると、100pips動いたとき口座資産の2%が損失となり、レバレッジが2倍に相当するロット数ということになります。実際のストップロスが500ポイント(50pips)に設定されていたら、レバレッジは2倍で、損失額はその半分の1%の損失になるということです。

 

次に、マネーマネージメントの設定方法を説明します。

マネーマネージメントは、下図赤矢印のようにUseMoneyManagementがtrueに設定されていますので、レバレッジを変えたければRiskPercentの値を変えます。EAMがすべてポジションを持ったら(持つことは無いと思いますが)、リスクはRiskPercent*35になると覚えておきましょう。

口座資産のリスク計算は、MM Accountで、Balance(口座資産)、Equity(有効証拠金)、FreeMargin(余剰証拠金)から選びます。デフォルトはEquityです。

もし固定ロット数を使いたい場合は、UseMoneyManagementをfalseにしてから、下図の赤矢印のFixedLotSizeの値を変えます。

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MONEY MANAGEMENTの設定

 

EAM2020 ポートフォリオ35種の場合

今回は、Quant Analizerを使ってEAM2020のポートフォリオ35種の解析を行ってみました。

概 要

EAM2020 ポートフォリオ35種の場合

年利:505.22%、PF:1.43、%DD:23.25%、%Win:63.1%でした。

月間の収益は、3年間連続でプラス収益です(あくまでバックテスト結果です!)

ポートフォリオ35種と比較して、年間収益率が増加して、%DDも増加しました。

 

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収益チャート

2019/10/23日から3年間のポートフォリオ35種のトータルグラフです。

ポートフォリオ30種と比べて、W.F期間はリアル検証結果と同様に若干フラットに見えますが、まだDDの許容範囲内と思えます。利益はEAの数だけ増加しています。

 

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トレード解析結果

ポートフォリオ30種と同様に年間利益の推移に大きな差は見られません。

ポートフォリオ30種と同様にGMT時間 0時の取引が多い。ポジの保持時間はだいたい1週間程度以内です。保持時間が長くても成績は変わりません。(放置が可能)

 

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ポートフォリオ相関

EAM2020のポートフォリオ35種のポートフォリオ相関です。ポートフォリオ30種と同様に相関が低く、良好なポートフォリオといえます。

 

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結 論

  • 年間の利益はポートフォリオ35種の方が大きい
  • 最近の収益率フラット化はDDの許容範囲内
  • EAM2020プロファイルのEA数を減らすと増やすことができない
  • ポートフォリオ35種のEAを個別にオンオフすることは可能

以上の点から、EAM2020のプロファイルは35種のまま配布することと致しました。

もちろん、利用者のご判断で、自由にEAを止めたり稼働することは可能です。