cTrader/cBotの開発部屋

Mr. Robo Traderの開発ブログ


cTrader Copy ストラテジー・ファンド

cTrader Copy

最初にお断りしておきますと、cTrader CopyのLive取引は、国内ではTradeviewとIC Marketsしか取引できません。AxioryやFxProはcTraderの取引はできますが、cTrader CopyのLive取引は出来ませんので注意が必要です。

cTrader Copyはブローカーと独立して運用しているため、詐欺も多いコピートレードの中では比較的信頼のできるコピートレードといえます。出品ストラテジーの数は500種類以上あり、コピートレード中では最も利用者が多く最大手と言えます。コピー利用者は、ストラテジー・プロバイダーの提供するストラテジーの中から好きなストラテジーを選んで資産運用することができます。

株式投資投資信託と同様の資産運用方式です。cTrader Copyは低額10万円程度からスタートでき、ストラテジーの乗り換えも制約が無く自由に行えます。高額なcBotの購入も必要ありませんし、VPSレンタルサーバーの準備も必要ありません。cBotの設定やメンテナンスもストラテジー・プロバイダーがやってくれますので、コピー利用者は、自分の資産管理と好きなストラテジーに自由に乗り換えるだけで良いのです。運用コストと管理が大幅に抑えられることから、まさにこれからFX投資の姿と言えます。

しかしながら、cTrader Copyトレードの手数料は3種類あり、一般的には成功報酬だけのストラテジーが大半で、30%程度の成功報酬が必要になります。(詳しくはcTrader Copyの運用方法参照)
私のストラテジー・ファンドの手数料は現在、成功報酬20%だけです。使われているcBotは優秀なcBotばかり集めて数本以上使っていますので、cBot単体を購入して自分で運用するのと、ストラテジー・プロバイダーに運用は任せて利益が出た時だけ成功報酬支払うのとどちらが得かという判断になります。

基本的には、cBotの運用はMT4/5のEAより難しくパラメーター変更やバージョンアップも頻繁に行っていますので、ストラテジー・プロバイダーに運用を任せた方が楽です。問題はハイレバ・マーチンを使ったストラテジーが大半で、2年間以上安定して右肩上がりのストラテジーは皆無といった状態です。

適度なレバレッジで、安定して右肩上がりのストラテジーを見つけ出すのが最も重大な作業になります。バックテストやデモだけの市販EAと異なりリアルトレードの状況を見ながら判断できますので、市販EAよりは安心してトレードが開始できます。すぐに破綻するストラテジーも多数ありますので、利益分はマメに抜いて行くのがコピートレードの資産管理のコツです。原価が回収出来たらあとは天国が待っています。

私のストラテジーの目標は、安全性を第一に長期FXファンドの実現を目標にしていますので、興味のある方はcTrader Copyのお気に入りに入れて頂ければ幸いです。

管理人が運用するストラテジー・ファンド

AkaiTori JP - 赤い鳥 JP
ct.spotware.com


HinoTori JP - 火の鳥 JP
ct.spotware.com


cTrader Copyの運用方法

cTrader Copyに興味あるけど、cTrader Copyの使い方や運用方法がよく分からないという方は、次の文献を参考にすると大変分かりやすいです。

AmazonKindle版(価格:99円)
amzn.to

ajnori氏のブログ「cTrader's Life」
www.merryoneslife.com

市販EA『赤い鳥』シリーズ

市販EA『赤い鳥』シリーズ

当管理人の開発したEA『赤い鳥』シリーズを株式会社ゴゴジャン様から販売しています。
今回「2024 福春キャンペーン」として期間限定で2月8日~2月19日の期間、当方のEAも割引セールを実施していますので、少し紹介してみたいと思います。

『赤い鳥』シリーズ EA名
「AkaiTori II AUDCAD」
「AkaiTori II AUDNZD」
「AkaiTori II GBPUSD」


概 要:
・低リスク資産運用を目標にした『長期投資向けインテリジェンス・グリッド EA』
 ※相場の動きによって、多彩なインテリジェンス機能、フィルター機能、全ポジ決済機能等を搭載した高品質なEA
・一年以上のリアル運用実績あり

特 徴:
・任意のチャート足でトレードできるマルチタイムフレーム(MTF)の採用
・インテリジェンス機能:独自開発のインテリジェンスグリッド、変動型マーチンゲール倍率搭載
・フィルター機能:スプレッド、ロールオーバーボラティリティー、買われ過ぎ売られ過ぎフィルター等搭載
・見やすいGUI表示:動作状態、マジックナンバー、Buy/Sellポジション損益とポジション数、EAの総損益を表示

商品マニュアル:
・購入者様には商品マニュアルとして、開発者オリジナルの『マーチンEAの運用方法』(資産管理、ポートフォリオ運用例等)が購読できます。

割引価格:

「赤い鳥」キャンペーン

公式フォワードテスト

 ※詳細はEA名クリック

 ※詳細はEA名クリック

 ※詳細はEA名クリック

管理人が運用するリアルトレード

 ※詳細はEA名クリック

『最も賢い億万長者』ジェームズ・シモンズ

ジェームズ・ハリス・シモンズ(ジム・シモンズ、James Harris Simons、1938年~)

ウォーレン・バフェットジョージ・ソロスは、日本でも有名な投資家ですが、それよりも利益をあげた投資家がいた。彼の名は、ジェームズ・シモンズ。数学者であり大学の数学教授だった。彼はヘッジファンドルネッサンス・テクノロジーズ」を創立し、彼が指揮した「メダリオン・ファンド」は、世界のヘッジファンドのトップの地位まで駆け上った。英紙フィナンシャル・タイムズには「最も賢い億万長者」と評し、2008年には世界長者番付1位にもなった。

<< 経 歴 >>
1958年 マサチューセッツ工科大学で理学士を取得
1961年 カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得
1964年~国防分析研究所(IDA)の通信研究部門の研究スタッフを務める。同時にマサチューセッツ工科大学ハーバード大学で数学の教鞭を執る
1968年~ストーニーブルック大学の教授になり、数学部門の委員長に任命
1973年 IBMから暗号化関連の仕事を依頼される
1976年 オズワルド・ヴェブレン幾何学賞を受賞

いかにして成功を収めたのか

40歳の時に父親が大金を得ることになり、シモンズが資産運用をしてみないかと持ちかけられたのがヘッジファンド立ち上げのキッカケとなったらしい。

シモンズは、ニューヨーク州セタウケットに拠点を置くヘッジファンドルネッサンス・テクノロジーズ」を創設し、1982年から2010年まで同社の指導的立場で活躍した。彼は、従来の勘と経験による投資判断を数学的なモデルで置き換え、コンピューターに取引をさせたいと考えた。高度な数学や金融工学などの知識を駆使して市場や金融商品の分析を行い、数学モデルとアルゴリズムを使用して定量解析や投資するクオンツの先駆けとなった。

彼の会社では、経済学出身の社員は雇わず、数学や物理学や天文学の専門家を採用しました。彼が追求した投資手法は、数学的アプローチを中心とした投資手法で、ファンダメンタルズやアナリストの経験を一切運用に取り入れなかった。現在ルネッサンステクノロジーズでは、90人程度の数学、物理学の博士号を持つ人達や計算言語学の専門家が働いているそうです。シモンズの功績は、ヘッジファンドに数学的なアプローチを取り入れ、コンピューター主導の取引の仕組みを創ったことであり、現代の自動売買や超高速取引(HFT)のパイオニアとなった。

ルネッサンス・テクノロジーズの運用手法と運用実績

ルネッサンス・テクノロジーズの運用方法は、一切公開されておらず、謎に包まれたままだが、次のような投資手法だと言われている。

<< 投資手法 >>
・短期売買が中心
・勝率は50%をわずかに上回る程度
・ファンダメンタルズ分析は一切行わない
・割高・割安な際の価格の戻りを取引
・何千ものパターンや傾向を分析
・取引は自動売買で行う

ルネッサンスの運用実績は、31年間で400万倍という天文学的な高いリターンを誇っている。これは1万円を預け入れて複利運用を行うと、31年後にはおよそ400億円になる計算となる。

シモンズの「メダリオンファンド」は、1988年〜2018年までの期間に、手数料差引き後の年率平均リターンは39.1%(手数料差引き前年率平均は66.1%)という驚異的なリターンを記録した。

下表で手数料差引き後の大物投資家たちのリターンを比較すると、シモンズの「メダリオンファンド」が如何に驚異的なファンドだったか理解できます。

2番目は、ジョージ・ソロスの「クォンタムファンド」です。このファンドは1969年〜2000年までで32%のリターンを出しています。
3番目は、スティーブン・コーエンが率いる「ポイント72アセット・マネジメント」です。このファンドは年率30%のリターンを出しています。
4番目は、ピーター・リンチの「マゼラン・ファンド」です。有名なマゼラン・ファンドを立ち上げた伝説のファンド・マネージャーです。1977年〜1990年までの間に年率29%のリターンを出しています。
5番目は、ウォーレン・バフェットの「バークシャー・ハサウェイ」で、これは年率20.5%のリターンです。
6番目は、世界最大のヘッジファンド、レイ・ダリオの「ブリッジウォーター」のファンドですが、リターンは年率12%です。

シモンズの「メダリオン」が世界的に有名になったのは、ITバブル崩壊の2000年に+98.5%、リーマンショック時の2007年に+73%、2008年に+82%、2009年に+39%という高いリターンを上げたことです。ショックがあった時でも驚異的な利益を出しています。

大物投資家たちのリターン比較

ジム・シモンズの詳細については、『最も賢い億万長者-数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか-(上・下)』という本が出ており、興味のある方は、Amazonから製本版もKIndle版も出版されていますので、購読してみるのも良いと思います。

FXの自動売買取引も、VPSを借りて、有料のEA買って、自分で運用してもなかなか勝てませんので、こういうプロの投資家に運用は任せて、仕事や家庭サービスに専念するのも良いと思います。

問題は、投資詐欺や詐欺商材やIB目的の人達も多いので、信頼できる投資先を見つける必要があります。
コピートレードやMAM/PAMMも、FXブローカーやミラートレード専門の業者は、マークアップ(スプレッドを広げる)やEA操作する業者もいるので注意が必要です。
cTraderコピーに関しては、私のこれまで見て来た経験では、それほど悪質なストラテジーは少ないのではないかと思いますが、それでも2,3か月でよく破綻して消えて逝っていますw

長期投資に耐えられるホンモノのストラテジーを自分で探してプロに運用を任せてみるのもひとつの投資法です。
ご健闘を祈ります!

『最も賢い億万長者(上・下)』Amazon.co.jp

     

為替取引の『東京仲値アノマリー』は存在するか?

東京仲値トレード

仲値(対顧客電信仲値相場:TTM)とは、東京外国為替市場において午前9時55分に発表される米ドル/円のレートです。このレートは、金融機関が顧客と外国為替取引を行う際の基準レートとして使われる。東京仲値トレードは、この仲値に向けた米ドル/円の値動きに着目したトレード手法です。

そこで、早朝にUSDJPYの買い仕掛けを行い、仲値時間付近で決済をする東京仲値トレードcBotを製作して、2018年1月から2023年10月まで期間5年10ヵ月間、cTraderのリアルティック・バックテストを行ってみた。

その結果、2019年から2022年6月頃までは確かに右肩上がりの収益曲線が得られた。ちょうどFX界隈で東京仲値トレードが話題になった時期である。しかし、FX取引は投資家とFX業者は利益相反の関係にある。投資家の利益をFX業者が黙って見ているはずがない。2022年6月以降、見事に「東京仲値アノマリー神話」は崩壊しているのが分かります。

東京仲値トレード:2018.01.01-2023.10.02

東京仲値トレード(ゴトー日のみ)

では、企業の決済が集中すると言われているゴトー日(5や10が付く日)はどうか?この日は、大口企業の決済が集中するためドル買い円売りの注文が多いと言われている。

東京仲値トレードもゴトー日に限ると、バックテストの性能パラメータは、PF 2.23、MaxDD 1.63%、RF 16.36、Win 67.32% となる。右肩上がりの収益曲線となり、ゴトー日の「東京仲値アノマリー神話」は今でも生きていると言えそうです。
FX取引は、FX業者と投資家の相対取引ですが、FX業者もインターバンク市場の実需買いには逆らえないということでしょうか?しかし、ゴトー日の営業時間と言えば、月に3、4回程度の取引です。取引回数が大幅に減少してしまう問題があります。

東京仲値トレード(ゴトー日のみ):2018.01.01-2023.10.02

東京仲値トレード(ゴトー日+金曜日)

そこで、ゴトー日に週末の金曜日を加えて取引を行った場合はどうなるのか?これについても調べてみました。

取引回数はゴトー日のみの202回に比べて、ゴトー日+金曜日は426回と2倍以上増加し、収益率も27.33%から41.6%に増加しています。しかしながら、毎日の取引で「東京仲値アノマリー神話」が崩壊した2022年6月以降、収益率のドローダウン変動も激しくなっているのが分かります。東京仲値トレードの金曜取引は、FX業者にも狙われやすいということが分かります。

東京仲値トレード(ゴトー日+金曜日):2018.01.01-2023.10.02

cTraderの口座通貨換算バックテスト

cTrader口座通貨換算バックテストの設定方法

cTraderプラットフォームのDLは、FX取引業者専用のcTrader Desktop Ver.4.6をDLするよりも、Spotware社のウェブサイトからクロス・ブローカー対応のcTrader Desktop Ver.4.7をDLした方が良いと思います。
理由はいろいろ考えられますが、そうでなくてもこの業界は投資家の情報が利用されやすいので、FX取引業者による改ざんは避けられると思います。
cTraderのバージョンも現在Ver.4.7.9になっており、.NET 6.0に移行したcTraderの大量バグも大分収束して来たように思います。


cTrader Automateで、.NET 6.0で作成したcBotインスタンスが完成したら、次はバックテストです。
図のように、「Backtesting」タブをクリックして、歯車アイコンをクリックすると、正確に口座通貨(Account Currency)に換算するために追加Symbolのヒストリカル・データをDLするかの欄がありますから、そこもクリックします。

cTrader BT Setting

バックテスト結果

図は、口座通貨換算した(今回使用した口座通貨はJPY)正確な10年間BTの結果を示しています。
初期10万円の少額投資で、年利85%、プロフィットファクター2.66、最大残高ドローダウン9.08%、最大有効証拠金ドローダウン65.48%
と、今回開発したcBotは、優れたバックテスト結果を有するcBotであることが分かります。

Account Currency Converted BT

有効証拠金ドローダウン・リミット

しかしながら、グリッド・トレーディングのナンピンマーチンやループ系の逆張りシステム・トレードは、ストップロスを省略しているため、口座が破綻するまで資産のバランスカーブは実に美しい右肩上がりの曲線を示します。


投資初心者に限らず、投資のベテランでもこの収益曲線には騙されやすいので特に注意が必要です。
FX投資の資産管理の観点から、一般に投資家は利益が出れば、それに応じてロット数を増やす複利投資をするか、利益分だけ引き出す定額投資を行います。これは正しい投資法であり間違っていません。



多くの愛好家がいる逆張りグリッド系のナンピンマーチンやループ系は、残高収益曲線よりも有効証拠金のドローダウンに注目する必要があります。
今回のバックテストの初期証拠金は10万円だったので、利益分は毎回引き出すものとして、残高は常に10万円しか無いと仮定します。したがって、有効証拠金のドローダウンが10万円を下回れば、即口座破綻となります。



有効証拠金のドローダウン10万円のリミットは、図のピンク色のラインになります。
初期投資10万円でスタートした今回の一見優れたcBotは、10年の間に7回も破綻することになります。ほぼ毎年破綻する?
グリッド系の自動売買取引は、それが分かっていても破綻するまでの収益曲線があまりにも美しくお花畑気分になれますので、FX投資で人生まで破綻する人が後を絶たないのも事実です。皆様も甘い誘惑には負けないように気をつけて下さい。

Equity Draw-down Stop Line

ブルベア型自家製『レバナス』自動売買取引ボット

最近はウクライナ戦争の地政学的リスクもあり、為替相場の動きが不安定になってきたので、より流動性が高く(相場操縦が難しい)、マクロ経済にも正直な動きをする米国株価指数に注目してみましょう。

レバナス(レバレッジNASDAQ100)とは

レバナスは米国のレバレッジ投資信託ETFのひとつです。当然、レバレッジを掛けると上昇局面では大きな利益を生みだす反面、下落相場やもみ合い相場では大きな損失となるリスクの高い金融商品です。

投資信託
・米国ETFの「TQQQ(NASDAQ100の3倍の値動き)」など
・大和アセットマネジメントの「iFreeレバレッジ NASDAQ100(NASDAQ100の2倍の値動き)」(大和レバナス)
楽天証券の「楽天レバレッジNASDAQ-100」(楽天レバナス)
NY株が右肩上がりの頃は、証券会社も最も利益の上がる金融商品として売り出したものの、今のような地政学的にも不安定な株式市場では大きな損失を被るハイリスクの金融商品となっている。金融庁もNISAの対象外にしたようです。


米国株価指数の留意点

もっと安全なブルベア型自家製「レバナス」スキャルピング・ボットが作れないか?
cTraderは、米国株価指数も普通に取引できます。cBotを使えば、自動売買取引も可能になります。
米国株価指数のcBotを作る際、FX通貨ペアのロットサイズや、ピップサイズと大きく異なり、しかもFX業者ごとに変数が異なるため汎用ボットの普及は難しくなり、プログラムも難しくなります。


ここでは、cTraderの使える海外FX業者「Axiory」を使ってcBotプログラムを組んでみます。
AxioryのNSDQ指数は、レバレッジが100倍、スプレッドが2.1ピップス、業界としては決して有利とは言えませんが、海外FX業者の数字は客寄せ目的が多く数字はあまり信用しなくて良いですw要するに安定して利益を出せる業者が良い業者です。


レバレッジが100倍と聞いて驚く人もいるかもしれませんが、これは大きな間違いです。ロット数さえ減らせば、レバレッジ1倍であろうと、それ以下であろうと作れるのです。むしろ、国内業者の方が、投資家保護といいながら低レバにして、強制ロスカットをより頻繁に行い、さらに業者が損した場合は追証まで一般投資家に押し付けて暴利を貪っている状態で極めて悪質なのです。金融庁や証券取引委はまったく機能していません。


要するに、安全な自動売買取引を実施するためには、業者のレバレッジではなく、ロット数を正確にコントロールして資産のリスク管理をすることが重要となります。そのためには、為替通貨ペアとは異なり、FX業者によっても異なる、米国株価指数のロットサイズやピップサイズを正確に知る必要があるのです。

NSDQのロットサイズ、ピップサイズ、ティックサイズ
為替通貨ペアのロットサイズは、通貨ペア共通で海外FXの場合10万通貨です。
ティックサイズは、決済通貨によって異なり、クロス円の場合0.001(小数点以下3桁)、ドルストレートの場合0.00001(小数点以下5桁)、ピップサイズは通常10倍となります。


それでは、NSDQ指数のロットサイズ、ピップサイズ、ピップバリュー、ティックサイズ、ティックバリューについて調べてみます。
NSDQ指数のロットサイズ、ピップサイズは、為替通貨とは大きく異なっているのが分かります。特にNSDQ指数のロットサイズは20 Indicesと中途半端な値になるため、ロット数の資産リスク管理では注意する必要があります。もうひとつ、MT4に使い慣れている人はティックサイズに慣れていますが、cTraderではティックバリューが"1"だったこともあり、ピップサイズやピップバリューを使った方が無難です。

Code

double lotSize = Symbol.LotSize;
double pipSize = Symbol.PipSize;
double pipValue = Symbol.PipValue;
double tickSize = Symbol.TickSize;
double tickValue = Symbol.TickValue;

Print("LotSize={0}, PipSize={1}, PipValue={2}, TickSize={3}, TickValue={4}", lotSize, pipSize, pipValue, tickSize, tickValue);

ログ出力

LotSize=20, PipSize=1, PipValue=136.611, TickSize=0.1, TickValue=13.6611



ブルベア型自家製「レバナス」スキャルピング・ボットの開発

米国株価指数の資産管理が行えるようになったら、次は、ストラテジー・ロジックの開発です。
まず、上げ相場でも下げ相場でも利益を出すためには、トレンドフォロー型で買いと売りができること。安全と健康のためには宵越しの含み損は抱え無いこと。待つのは苦手、1日に数回は取引したい。年利100%、月利10%、DD10%以下を目指したい。などなど。


細かいフィルターやロット調整等は割愛しますが、大まかで大胆な新規注文・決済方法
・新規注文:Hull MA(10)移動平均1本だけ使う(スキャルピングはインジが少ない方がいい)
・決済注文:ATR(14)係数で決済注文する(Pipsに惑わされない)
・閉場:日計りクローズ(含み損ゼロ、マイナススワップゼロ)



ブルベア型自家製「レバナス」スキャルピング・ボットのバックテスト結果
年利:85.74%、PF:1.21、最大DD:11.80%、勝率:52.72%
1日当たり取引回数:約4.67回
100点満点とは行きませんが、レバナスのスキャルピング投資信託より利回りがよく、さらに安全設計なら良いでしょう。

ブルベア型レバナス・スキャルピングcBot

米国株価指数先物 裁定取引ボットの開発

ナスダック・ダウ株価指数先物 裁定取引(鞘取り)

相場が右肩上がりのときは、株や商品を買って保持しておくだけで資産は増えますが、相場が下落相場になったり乱高下すると資産は逆に減ってしまいます。
 
相場が上がっても下がっても利益を出すためには、相場に応じて買ったり売ったりしなければなりませんが、最近の株価や為替相場ビッグデータAIを活用したアルゴリズムを使って相場が動いていますのでなかなか儲けさせてくれません。Bloombergの記事によると、最近5年間で閉鎖されたヘッジファンドの本数は3,550本に及ぶと言われています。投資家に恐れられていた『ヘッジファンド神話』も、最近は儲かっていないということです。
 
すでに古典的テクニカル指標と言われる「移動平均」や「MACD」や「ボリンジャーバンド」等では、最近のHFT(高速高頻度取引)AIアルゴリズム相場ではまったく歯が立ちません。AIと言えば最近は無知の象徴のように聞こえますので(笑)、相場を動かしてるAIは、多くの投資家の取引情報を収集して、もっとも利益があがる相場形成方法を最適化計算している近似計算手法と申しておきます。cTraderやMT4/5の最適化近似計算とほぼ同じですね。
 
高度に情報技術化された現代の市場取引で生き残るためには、単純にEAを使って自動売買取引するような、従来の取引方法では難しくなってきました。そこで、相場を動かしているマーケットメイク業者が自由に相場を動かすことが困難な取引方法を考える必要があります。
 
ニューヨーク株式市場の株価指数先物は、もっとも流動性が高く、欧米の取引時間中は市場参加者も大変多くマーケットメイカーだけで相場を動かすことは困難と思われます。そこで、米国株価指数先物に焦点をあてて、しかも、急な下落相場でも耐えられるように複数の株価指数も織り混ぜて裁定取引(鞘取り)を行うHFT自動売買取引ボットの開発を行ってみました。
 
NY株価指数先物として、似たような動きをする「ナスダック指数先物「ダウ指数先物を選んで、cAlgo APIを用いて裁定取引ボットを作ってみました。そのバックテスト結果を動画にしたのでリンクに貼っておきます。
 
www.dropbox.com

ウォーク・フォワード テスト結果

パラメータを使って最適化したあと、パラメータを固定したままそれ以降のバックテストを実施したものをウォーク・フォワードテストと呼びます。
 
上の最適化したバックテスト結果から数日して、「ウォーク・フォワード」テストしたものが下図です。ウォーク・フォワード以降、収益曲線が急に変化するようであれば、それは「過剰フィッティング」と呼ばれ実践では使えませんが、図を見る限り問題無さそうですね。これから、リアル・フォワードテストの実施を行います。
 


NSDQ/DOW指数先物 裁定取引 ウォーク・フォワード結果
20220201023531