cTrader/cBotの開発部屋

Mr. Robo Traderの開発ブログ


EAM2020 のマネーマネージメント

MONEY MANAGEMENTの設定方法

今回はマネーマネージメントの設定方法について説明します。

EAを動かすとき、最初に悩むのが、ロット数をどれくらいにするか決めることだと思います。

 

EAM2020では、初心者の方でも安心して使えるように独自のマネーマネージメント機能を採用しています。通常は、デフォルト設定で口座資産に応じてロット数も自動的に計算しますからロット数で悩む必要はありません。

 

そうは言っても、中身が分からなければ安心して使えないというのももっともな話しなので、マネーマネージメントの計算方法についても説明しておきます。マネーマネジメントといえば、複利計算を想像される方もおられるかもしれませんが、厳密にはリスクマネージメントによるロット数の計算です。

 

   ロット数=(口座資産*リスク%)/ストップロス/TICKVALUE

 

すなわち、マネーマネージメントによるロット数は、許容資産をストップロスの損失額で割った値になります。

 

しかし、これではストップロスの値によって毎回ロット数が変わってしまいます。EAM2020では、MM_Stopという固定パラメータを用意して、MM_Stopが1000ポイント(100pips)動いたときの許容資産からロット数を計算しています。これは大変便利で、許容リスク%の数字が、そのままレバレッジの倍率に相当するのです。すなわち、RiskPecentのパラメータを2.0に設定すると、100pips動いたとき口座資産の2%が損失となり、レバレッジが2倍に相当するロット数ということになります。実際のストップロスが500ポイント(50pips)に設定されていたら、レバレッジは2倍で、損失額はその半分の1%の損失になるということです。

 

次に、マネーマネージメントの設定方法を説明します。

マネーマネージメントは、下図赤矢印のようにUseMoneyManagementがtrueに設定されていますので、レバレッジを変えたければRiskPercentの値を変えます。EAMがすべてポジションを持ったら(持つことは無いと思いますが)、リスクはRiskPercent*35になると覚えておきましょう。

口座資産のリスク計算は、MM Accountで、Balance(口座資産)、Equity(有効証拠金)、FreeMargin(余剰証拠金)から選びます。デフォルトはEquityです。

もし固定ロット数を使いたい場合は、UseMoneyManagementをfalseにしてから、下図の赤矢印のFixedLotSizeの値を変えます。

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MONEY MANAGEMENTの設定

 

EAM2020 ポートフォリオ35種の場合

今回は、Quant Analizerを使ってEAM2020のポートフォリオ35種の解析を行ってみました。

概 要

EAM2020 ポートフォリオ35種の場合

年利:505.22%、PF:1.43、%DD:23.25%、%Win:63.1%でした。

月間の収益は、3年間連続でプラス収益です(あくまでバックテスト結果です!)

ポートフォリオ35種と比較して、年間収益率が増加して、%DDも増加しました。

 

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収益チャート

2019/10/23日から3年間のポートフォリオ35種のトータルグラフです。

ポートフォリオ30種と比べて、W.F期間はリアル検証結果と同様に若干フラットに見えますが、まだDDの許容範囲内と思えます。利益はEAの数だけ増加しています。

 

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トレード解析結果

ポートフォリオ30種と同様に年間利益の推移に大きな差は見られません。

ポートフォリオ30種と同様にGMT時間 0時の取引が多い。ポジの保持時間はだいたい1週間程度以内です。保持時間が長くても成績は変わりません。(放置が可能)

 

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ポートフォリオ相関

EAM2020のポートフォリオ35種のポートフォリオ相関です。ポートフォリオ30種と同様に相関が低く、良好なポートフォリオといえます。

 

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結 論

  • 年間の利益はポートフォリオ35種の方が大きい
  • 最近の収益率フラット化はDDの許容範囲内
  • EAM2020プロファイルのEA数を減らすと増やすことができない
  • ポートフォリオ35種のEAを個別にオンオフすることは可能

以上の点から、EAM2020のプロファイルは35種のまま配布することと致しました。

もちろん、利用者のご判断で、自由にEAを止めたり稼働することは可能です。

EAM2020 ポートフォリオ30種の場合

複数のEAのバックテストを解析する場合、Quant Analizerが便利です。EAM2020のポートフォリオ30種とポートフォリオ35種のバックテストを比較するため、Quant Analizer を使って解析してみました。今回の解析はポートフォリオ30種の検証です。

概 要

EAM2020 ポートフォリオ30種の場合

年利:433.96%、PF:1.44、%DD:17.03%、%Win:63.3%でした。

月間の収益は、3年間連続でプラス収益です(あくまでバックテスト結果です!)

 

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収益チャート

2019/10/23日から3年間のポートフォリオ30種のトータルグラフです。

図中のW.Fは、BTのWalk Forward期間です。リアル検証結果とだいたい合っていますね。

 

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トレード解析結果

直近3年間の短い期間ですが大きな差はないですね。(最初の年は10/23から)

GMT時間 0時の取引が多いのは待機注文や朝スキャが含まれているためです。ポジの保持時間はだいたい1週間以内、保持時間が長くても勝ち負けにはあまり差がないですね。放置もOK!ということです。

 

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ポートフォリオ相関

もっとも大切なEAM2020のポートフォリオ相関です。お互いのEAの相関関係が強過ぎると、1つのEAのポジを増やすのと同じことで、EAの数が増すほどリスクも増大させることになります。ポートフォリオトレードではいかにリスクを分散して効率的に投資することが重要となります。

 

この結果をみるとすべてが黄緑色で、30種類のEAの相関関係は十分低いといえます。EAM2020ポートフォリオ30種のポートフォリオは有効ということですね。

 

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EAM2020 リアルトレード運用の検証

EAM2020のポートフォリオ最適化、まだ納得できないので検証を続けています。バックテストがいくら優秀でもリアル結果が伴わなければ絵に描いた餅ですよね。

EAM2020ポートフォリオ検証 - EAM35種類(リアルトレード)

EAM2020の運用実験も行っています。すでに1か月程度経過していますので、その結果を下図に示します。最近の為替市場はBrexitの煽りもあり市販EAは悉くドローダウンしている中、月間収益率6.75%なら決して悪い数字ではありません。この悪環境が続くと仮定して年利換算にすると81%の利回りになります。しかも複利付きです。

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EAM2020-35種類

EAM2020ポートフォリオ検証 - EAM30種類(リアルトレード)

これで満足できないのが「リケメン」(理科系男子)の悩みです。

EAM2020ポートフォリオをもう少し絞ってみたらどうなるか?ということで、下位5種類のEAを取り除いた結果を下図に示します。今の成績が悪いからと言って取り除き過ぎるのもよくないのです。今後回復してくるからです。

なんと!月間収益率16.88%までアップしました。しかもこの悪環境相場で常にプラス推移はなかなかのポートフォリオ構成ですね。年利換算で202%です。バックテストやデモではありません。リアルトレードで年利200%超えです。これなら良いですね。

せっかく作ったEAM2020ポートフォリオですが、もう一度見直してみます。

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EAM2020-30種類

EAM2020ポートフォリオ検証 - EAM30種類(デモトレード)

ご参考まで、デモトレード実験も合わせて行っていますのでご紹介します。

この悪環境相場でも素晴らしい右肩上がりの収益カーブですね。ここで皆さんも分かったと思うのですが、リアルトレードはデモトレードよりも常に劣るということです。市販EAはデモトレードをフォワードテストと呼んで販売していますが、実際のトレードではフォワードテストより悪くなるということなのです。しかも自社製グラフなら成績を良く見せようと思えば、いくらでも改ざんが可能なのです。

市販EAや無料EAを見る判断として、バックテストやフォワードテストはあくまで参考程度にした方がよいです。購入する前にリアルトレード結果を製作者から見せてもらうことが大切だと思います。

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EAM2020-30種類(デモトレード)

 

 

MT4 EAM2020 プロファイル

MT4  EAM2020プロファイル

MT4画面上のEAM2020プロファイルの実際の配置です。MT4のチャートの組表示でEAM_Profilesを選択すれば、下図に示すような35枚のEAチャートが画面上に現れます。この環境で自動取引を行うことができます。EAM2020のプラットフォームには新にチャートを追加することはできません。EAM2020以外のEAは、別のMT4プラットフォームからご利用してください。

 

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MT4 EAM2020 Profiles

 

EAM2020 標準ポートフォリオ(第2弾)

EAM2020 ポートフォリオ更新(2)

 

EAM2020のポートフォリオ第2弾です。TTCM Classic口座のXAU/USD(Gold)のスプレッドがなんと4 pips以上ありました。これでは利益が出せないと思うので、なかなかポジらないEUR/CHFとあわせて5種類のEAを思い切って削除しました。それでも35種類のEAですから十分ですね。バックテストはいずれも右肩上がりの厳選EAです。市販EAを35種類そろえると100万円くらいの価格になるのではないでしょうか?とにかく勝てるEAだけ集めました。あとはEAマネージャーの裁量で、不調なEAを止めたりロット数を減らしたりすれば、EAM2020標準ポートフォリオよりもさらにアウトパフォーマンスが期待できます。EAM2020標準ポートフォリオベンチマークにしてください。

 

なんとも贅沢なお話しですね。初心者さんも心配はいりません。標準EAM2020 Profilesをセットしたらあとは放置するだけでOKです。その分しっかりプライベートを大切にしてください。あまり成績が悪いと、不定期にProfileの更新も検討しています。最近の為替市場は、Brexitのあおりと、AIアルゴトレードの時代に突入し、市場参加者も減っていますので、EAM2020の新たなポートフォリオEA戦略でこの閉塞感から脱出しましょう!

 

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EAM2020 Portfolio-2


 

EAM2020 バックテスト

MIDNIGHT SCALPING

朝スキャのため業者に依存する場合もありますが、指定口座ではECN口座との比較も行っており大きな差が出ないことも確認しています。

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MIDNIGHT SCAL

 

CFD(GOLD)  XAU/USD

最近の為替相場は、市場参加者の減少でボラティリティーも低下しており、CFD (GOLD)も取引が出来るようにしました。

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CFD(GOLD) XAU/USD